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西鉄宮地岳線部分廃止特集 - 第6回1 2 3 4 5 6 7 
 2007年春に一部区間が廃止になった西鉄宮地岳線。
 その周辺をいろんな切り口で取材してみました。
 海沿いに走る宮地岳線は、幾つかの川の河口近くを渡っている。そこにはもちろん、橋がある。
 そんな橋の姿を捕らえよう。…前から見たかった光景が、あるんだ。


 この日最初に向かったのは古賀ゴルフ場前駅。
 日中ゆえ駅員さんは居らず、乗降客も殆ど無し。
 周辺は駅名にあるゴルフ場の他は住宅ばかり、大きな道も無い。交互にやってくる上り下りの列車が来る時以外は静かなところであった。

 線路沿いに歩いて行くと、菜の花が咲き誇る川を見つけた。この鮮やかな黄色を宮地岳線と絡めて撮ろうと試行錯誤したけれども、結果はいまいち。

 右の写真に写っている方は、私と同じく宮地岳線を撮りに来られた模様。

 この橋は比較的最近架け替えられたらしく、コンクリート製の立派なもの。
 まだ数十年は使えそうな感じだけれども、あと十日足らずでこの橋はお役御免となってしまう。

 再びゴルフ場前駅に戻って、次の目的地へ。

 その場所は西鉄福間駅。この駅で降りたのは、前もって撮りたい風景があったからだ。
 駅前には既に代替バスのポールが用意されていた。

 福間は古い港町。街を歩くと旧い建物をいくつか見つけた。
 左の写真の建物は蒲鉾屋さん。和洋折衷の不思議な建物であった。
 恐らくは博多湾鉄道の生え抜きが活躍していた頃からずっと建っているのだろう。

 さて、のんびりと福間の街を散策しているうちに撮りたい場所に近付いてきた。太陽はかなり傾いてきて、時刻もちょうど良い頃。
 …上手くいくかな。
 福間駅南側の西郷川にかかる鉄橋、玄界灘に太陽が沈む頃。夕陽を浴びて、宮地岳線の電車がシルエットとして浮かび上がる… 私には珍しく、イメージ通り。
 以前夕刻にここを通った時思い付いたことをギリギリで果たすことが出来た。

 太陽はちょうど相島へと沈んでゆく。その光景を福間の浜からずっと眺めていた。

西鉄宮地岳線部分廃止特集 第6回 終 
著 者 紹 介D.Na - でぃ・えぬえい
当サイト「九州電波通」の管理人。
気付けば前回より2ヶ月以上も空いてしまいました…。
写真を並べていると、今も宮地岳線は走り続けているような、そんな錯角に陥るのです。
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