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西鉄宮地岳線部分廃止特集 - 第5回1 2 3 4 5 6 7 
 2007年春に一部区間が廃止になる西鉄宮地岳線。
 その周辺をいろんな切り口で取材してみました。
 海に行こう。宮地岳線に乗って。
 そう思ってふらりと電車に乗ることも出来なくなる。
 前から行こうと思って行かずじまいだった、あの砂浜へ行こう。



 今日も今日とて宮地岳線へ。地下鉄箱崎線に乗って貝塚駅へ。
 大学の頃、時々通ったこの駅の姿は変わらないが、津屋崎までの道のりは消えて行く。

 今回の旅の最初のお供は、305号の編成。この子とは、今年の正月以降よく出会うなぁ。

 とりあえず最初は、廃止以後の終点となる西鉄新宮駅へ。
 新宮駅に到着してみれば、なにやら工事中。廃止以降はここでバスと接続するとのことで、それに対応する工事だろう。

 ここ新宮駅は新宮高校の最寄り駅。最寄りといっても駅までは多少の距離があり、在校生はこの道を「新宮ロード」と呼んでいるとか。
 貝塚行き電車がスピードを落として駅へ入って行く。学生達はそれに乗り遅れないようにとしばしの「併走」を。…離合待ちで間に合ったようだね。

 駅のホーム上から。この駅では貝塚行きと津屋崎行きが離合するけれども、貝塚行きに乗り込む学生が圧倒的に多い。
 そういやまた305号だ。新宮でうろうろしてるうちに津屋崎から戻ってきたんだね。

 右の津屋崎行きの電車は廃止記念塗装。この電車にのって次の目的地へ。

 やってきたのは花見駅。この風流な名前はこの地域の地名で、その昔殿様が藤の花見をしたことから、らしい。

 井上陽水の「東へ西へ」の歌詞にある「花見の駅」とはこの駅のことだとか、違うとか。

 夢の電車は東へ西へ。
 この小さな駅も、あとしばらくでさようなら。



 駅北側の踏切を渡って…松原を抜ければ…海だ!


 今日はあいにくの曇りだけれども、やっぱり海は素敵。
 穏やかな波の音、海からの風が心地よい。
 こんな近くに素敵な海があるのになんで気付かなかったんだろう。
 けれども、今年の夏には、宮地岳線では来れなくなっちゃうのか…。気付くのが遅かった。

 海ぞいにしばらく歩いて、松原を散歩。
 何故だか松ぼっくりを拾って鞄の中へ。…松ぼっくりを拾うなんて子供の頃以来だろう。

 再び線路に戻って写真を撮っているとまたまた305号。貝塚まで行って折り返して来たのか。

 線路沿いに咲いてた花を絡めて撮影。この写真で輝いていた線路も、あっという間に錆び付いてしまうのか…それとも錆び付く暇も無く剥がされてしまうのか…。


 名残惜しいけど、そろそろ帰ろう。
 お土産に、松ぼっくりと、キーホルダーを持って。

西鉄宮地岳線部分廃止特集 第5回 終 
著 者 紹 介D.Na - でぃ・えぬえい
当サイト「九州電波通」の管理人。
やっと紀行文っぽくなってきましたよ…。なんだかヘンな文体ですが。
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