九州電波通 - 時事雑感 - 2001年5月～6月

時事雑感 - 2001年5月～6月 - パネル制作ドキュメンタリー

これは、D.Naが所属する大学漫研の学文祭展示に出したパネルができるまで・その後のドキュメンタリー(大げさ)です。最初の方は記憶の彼方なので必死に思い出しながら書きました。うひー。
私の所属する漫研では、学園祭などで「パネル展示」というものをやっています。　気合いの入った作品からウケ狙いの作品まで、それぞれの感性で描かれたパネルが展示されるのは、なかなか楽しいものです。　私も過去2回出展し、それなりの評価は受けてきた…と思っています。…けれども「もっと高いレベルを目指したい」それが今回のパネル制作のテーマでした─

5月、黄金週間終わって間もない頃、構想を練り始めました。まず最初に前作のパネルの批評会の意見を見直してみます。みなさんの批評をまとめてみると、 ●全体の色調が淡くてい良い。 ●鉄道に対するこだわりがいい。 ●巫女さんだ～っ。という評価と、 ●黒い影の部分が目立ち過ぎ※1。 ●背景が寂しい。 ●次回はもっと人物が大きく描かれた絵を見たい。という意見がありました。　…で、これを参考に何を描くかを考えて行くわけですが…、今回はあっという間に決まりました。というのも、以前Kuniさんに贈ったCGの没案-右図-を使うことにしたからです。没案といっても気に入らない構図だったわけではなくむしろ気に入ってたんですが、季節感が合わないのでその時は止めたものなのです。　ちゃんと鉄道あるし、男の子描ける(重要!)構図だったので即採用とあいなりました…。
※1：〆切ぶっちぎりだったので急いで完成させようとするあまり、影の部分をあろうことかフェルトペンで塗ってしまったのである。そういう意見が出てきて当たり前…。

そんなわけですんなりと決まった構図なんですが、それをきちんと形をとっていく作業に手間取りました。ホントに人間の身体って難しいです…インターネット上にあった水着ねーちゃんの写真を資料にしてみたり…(笑)。とにかく手段を選ばず※2正しい身体を描くことを心掛けました。　苦労したのは左の男の子。あとの二人はキャラが決まっているからいいのですが、男の子は一から考えだすので、そこに相当時間がかかりました…描いても読んだことのある漫画のキャラに似てしまったりして描き直し、のくり返し。なんとかオリジナルなキャラをつくりあげました…ちなみにこの子にはモデルがいて、弟の小学校の時の同級生です。腰まである長い黒髪がすごく美しくて、強い印象に残っているんです。　さて、これをパネルに描き直すわけですが、今回パネルのサイズをB3からB2にしてみました。透明水彩で塗ることは決めていたので、どうしても色が薄くなってしまいがちなので目立たせるためなのと、背景の電車がB3だと相当小さくなってしまうので描きづらい、などの理由からです。
※2：インターネット・画集・単行本・新聞など、手当りしだいに資料にした。いや、犯罪行為はやってませんってば(汗)。最近思うのだが、ポーズに不自然さのない写真資料は無いものだろうか？(どうも美術書はポーズに不自然さの感じられる本が多くて困る…)
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