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九州気まぐれ写真紀行 - 第13回 |
前回、前々回と続いた桜紀行も今回で終わりです。今回は一日分だけなので短い…と思ったら大間違いなのですよ〜。 ●4月6日 晴のちハレ!…もとい晴のち薄曇り 博多駅1番のりばにエスカレーターで上がり、発車間近の特急ソニックに乗る。程なく列車は走り出し、福岡市街から離れて行く。 小倉駅で進行方向が変わり、日豊本線へ。 目指すは宇島駅、そして、まだ見ぬ一本桜── |
この日は豊前市にある「才尾の一本桜」を見に行きました。 宇島駅で下車、一本桜のある才尾まではバスで。 バスが来るまで時間があるので、宇島駅そばの公園周辺の桜を撮ってみました。 |
さて、そろそろバスの時間なので戻ることにします。 寂れた雰囲気の待合室。おや?なんだあれは…。 …なんと、西鉄バスは数年前に廃止になったのに、右のような看板が残ってました。しかも旧ロゴ、広告も東芝の旧ロゴとマツダランプというレベルの高さ! この待合室には他にも西鉄バスの路線図が裏返しになってそのままにしてあって、そこからは「行橋」「中津」などの文字も読み取ることが出来ました。…かつては国道10号線を走る長距離路線があったんだなぁ。 |
そんなこんなでバスがやってきました。クリームにオレンジの豊前市営のコミュニティバスです。 しばらくバスに揺られて、横武公民館前バス停で下車。…実は次の才尾バス停とどっちが近いのか分からないので手前で降りました。結論としては才尾バス停が近かったのですが…。 |
でも、道には迷わず行くことが出来ました。何故なら山の斜面に立つ巨大な桜が遠くからもよく見えたからです。 一本桜が近くになると、路上駐車の車が沢山。だからみんなバスで来ようよ(笑)。 さて、坂を登っていくといよいよ近くへ。…才尾の一本桜は、牧場内の斜面にある桜でした。 |
この日は薄曇、そして肝心の桜は散りかけという状況で、あまり写真としては冴えないものばかりです。 でも、牧場のなかののんびりした雰囲気のなか、桜の根元に立つのは気分がいいものです。時折牛の声が聞こえてきたり。 さて、左の写真は…、今回のシリーズのタイトルが「東方妖々夢」のエンディング曲から(あろうことかそのまま!)採られているのに気付いた読者さんもいらっしゃるかもしれませんが、アレのエンディングの映像を意識してみました。結果的にはダメな写真が出来ただけですが…。 |
キケン ☆おまけ☆ キケン 牧場の柵にあった看板。素敵なシビレ具合がヨイ。 どうりでピリピリくると思ったんだよ…(ォィ)。 |
●4月6日 日没後 バスで宇島駅に戻ってソニック40号で博多駅まで。着いたのは夕方6時。 …あの場所に行く時間はあるかな。 一旦自宅に戻って三脚を手に、西鉄電車に飛び乗って急行電車で久留米まで。夜の閑散としたバスセンターへと大直行、20時10分発系統番号[25]番、草野善院経由田主丸行き。久留米の街を離れて耳納山麓の細い道を西へと進んで中泉バス停で下車。 降りてみれば街灯なんて無くて、光が消えたら真っ暗闇だ(謎)。時々通る車のライトを頼りに案内板を探して南の道へ。暗さに眼も慣れて来て、月明かりで道を歩けるようになって来ました。 …と、遠くの方に桜色に光り輝くものが見えて来ました。それが今回私が見に行こうとしてる桜、「浅井の一本桜」です。この場所は去年、昼間に訪れた場所。その時にライトアップされている事を知り、「来年こそは」と思っていたのです。 息をきらせて坂を登ってみれば…。 |
溜め池の畔の、本当に大きな桜。光に照らされ、己を水面に映した姿は「幽玄」と言うべきか…。 この姿を見ていると、美しい、という感情と同時に「恐ろしい」という感情も沸き上がって来ます。桜が人を狂わせるというのは本当かも知れない。 ちなみに上の写真のお気に入りの部分は桜の左にちらりと久留米の夜景が入ってる事。夢と現を同時に見てる感じ。しかし、夜景って枚数の割に構図が限定されてアレですね…同じような写真が続いちゃう。 一番のお気に入りは、コーナーの最初に挙げた写真。水面の鏡像が微妙に歪んでいるのが好きなのです。 そうそう、来られた方にいろいろと解説をしてるおじさんがいらっしゃいまして、話を聴くとその方が御自分でこの周辺の環境を整備されたとの事!池の周りの道を作ったり、助言を得ながら照明の設置場所を検討されたりしたそうで…本当にご苦労様です。 それでですね、私との話の中で「どちらから来られたんですか」という話題になりまして、福岡の方から来たんですよ、いや車じゃ無くて電車とバスで来たんです、と答えましたら…。 おじさんの知り合いの方が車で久留米駅まで送って下さったんですよ! 本当にありがとうございます!実は以前にもこういった経験はあるのですが、その時も筑後地方でした。ちっごの人はみんな情に厚い人ですよホント。 これで今年の桜紀行は終わり。春を集めて咲き誇った桜たちは、あっと言う間に葉桜に。桜前線は北へと向かって行くのでした。 |
九州気まぐれ写真紀行第13回 終 |
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