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まったり福岡案内(仮)特別編 - 超初心者的博多祇園山笠。 | |
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福岡市の三大祭といえば「どんたく」「放生会」、そして「山笠」。この中でもっとも勇壮であり、そして筆者が一番好きな祭が「博多祇園山笠」です。と・こ・ろ・が…、Web上を見て廻りますと、この祭の面白さを伝えられているサイトが割と少ない。とんでもない間違いも少なく無かったり…。 それなら自分でつくってしまえーということで、山笠の美味しいところだけを抜き出してちゃちゃっと解説しちまおう、ついでによくある誤解も修正だ!…なコーナーなのです。 ※注:…とまぁ、上記のような趣旨のコーナーですので、ここでは山笠の歴史等の小難しい話は極端に端折って書いています。そのへんは後ほど紹介する、他のサイトさんにお任せします。 | ||
■博多祇園山笠の間違えやすい知識やら何やらの解説。 ○「山笠」は「やまがさ」ではなく「やまかさ」と読む。 一番目につく…というか耳につく間違いがこれです。全国版のニュース番組なんか観ておりますと割と間違っている事が多くて気になって仕方ありません。 あ、上の表記だとよく判らないかもしれないので以下に分かりやすく。 ○やまかさ [yamakasa] ×やまがさ [yamagasa] あと、ホークスの城島選手は「じょうしま」じゃなくて「じょうじま」で、それから「ギャリバン」じゃなくて「ギャバン」だし、「ウルトラマンセブン」じゃなくて「ウルトラセブン」だからね、それからね(以下略)。 ○山笠はよくある「神輿祭り」では無い。
そもそもあれは神輿ではなく「山」と呼びます。大きさもかなり大きなものです。 そして、練り歩いたりしません!走ります!かなりのスピードで!重さ1トンほどにもなる巨大な山が動く迫力を体験したら病み付きになります。あなたもきっと。 さらに一部にはタイムレースの要素もちょっぴりありまして、お互いに負けじとスピードが上がるのです。(あくまでもタイムレースは要素の一つ。面白そうだから時間でも計ってみるか、てな感じで始まったそうです。) そしてテレビなんかで神輿祭を観ると、こう思ってしまうのです「そげん小さかモンちんたら担いどらんで走らんか!軽かっちゃけん凄いスピードでろうもん」と…。 ○「山」は山車のように車輪はついていない。 山は走るものと知っている方の中でも、車輪がついて転がるように思ってる人も多いようです。それは大きな間違いで、山は人力で担がれ、後ろから押す力で前進し、全員の協力によってカーブ等を曲がっているのです。 ○小さな「舁き山」と大きな「飾り山」。 山笠の「山」には大きく分けて2種類の山があります。「舁き山」と「飾り山」です。 ・「舁き山」[かきやま] 山笠を担いで走ることを「舁く(かく)」と言います。つまり「舁き山」とは舁く為の山、動く事のできる山であります。高さは3メートルほど、重さは乗っている人を加えると1トンほどにもなります。 舁き山は全部で7本(山は「本」で数える)あり、舁き山1本毎に一つの「流(ながれ)」というグループに分かれています。ちなみにこの「流」は豊臣秀吉の町割りに由来しているそうです。 基本的に山笠の行事はこの舁き山を中心に、各「流」毎に行われます。
対して飾ることを目的に作られた山、それが飾り山です。高さは10メートルほどに達す巨大なもので非常に迫力があります。飾り山は基本的に動くことはありません、というか出来ません。実は山が入ってる「山小屋」と直結してるんですね(右写真)。 飾り山は7月1日から14日まで福岡市内十数ケ所、キャナルシティや福岡ドームといった所でも展示されます。 飾り山には豪華絢爛たる人形が飾られる訳ですが、このサイトをご覧になってらっしゃる方々に注目していただきたいのは「見送り」の表題(飾り山の裏側に当る部分を見送りといいます)。毎年漫画関連の表題の物(例えば「ドラえもん」「犬夜叉」「金色のガッシュベル」等)が多く飾られ、その等身大フィギュア的造形は必見であります。そういや「ターミネーター」が表題だったことも…。 さて、山がこのように2種類に分かれているのには理由があります。本来山は現在の飾り山の大きさの物を舁いていました。ところが明治時代に入ると市内に路面電車の架線や電信線が張られるようになり、止むを得ず高さを下げ、元の高さの山は動かさず展示するようになった…というわけです。 ちなみに…、飾り山なのに動く山が一つだけあります。八番山笠上川端通です。コース途中にある電線を避ける為に変形を繰り返すこの山の魅力はまた別項で。 ○山笠のクライマックス「追い山」は15日早朝というより、14日深夜である。 山笠を紹介している観光ガイドやWebサイトでは、多くが山笠のフィナーレとなる「追い山」を「15日早朝」と案内しています。確かにそれは間違いでは無いのですが、追い山の一番山笠がスタートを切るのはまだ日の出前の午前4時59分。普段なら始発電車も動いてません。この時間帯は「早朝」と書くより、前日の深夜と書いた方が感覚的には正しいのでは無いでしょうか。 何故このような事を書くのかと言いますと、追い山を見に行く度に、追い山が終わりかけの6時頃に「山笠はどこであってるんですか?」と警備員さんに訪ねる光景を何度も見かけているからです。「その人がきちんと情報を調べないのが悪いんだ」そういう意見もあるでしょう。けれど私はやはり15日早朝という案内も問題があるのでは無いかと思うのです。 ちなみに私が追い山を見に行く際は、前日の最終電車で博多駅へ行き、それからしばらくインターネットカフェで時間を潰すとういう方法をとっています。その辺の実践は後の項目で。 ■リンク集。 博多祇園山笠の由来や歴史、いろいろなしきたりなどを深く知りたい方などにお薦めのページを紹介いたします。 ・福岡の夏祭り・博多祇園山笠 Google検索しますとトップに出て来るページがこちら。基本的な情報はもちろん、HOW TO動画なんてのも観られるのであります(けれどこの動画のナレーション、例によってやまがさなんて言ってるし、中洲流は「なかずながれ」なんてあり得ないような間違いしてて不満だったり…)。 ・中洲観光協会・中洲町連合会内、博多祇園山笠ページ 中洲流は比較的歴史の短い流でありますが、山笠の文化継承などに熱心で、ウェブ上での解説もご覧のように充実しています。 ・西日本シティ銀行公式サイト内、ふるさと歴史シリーズ「博多に強くなろう」 - 博多祇園山笠 聞き手、カットがあの故・西島伊三雄という豪華なページ。西島氏といえば福岡市営地下鉄の各駅のシンボルマークのデザインや博多っ子の童画などで超有名。このコーナー、他の特集も素晴らしいものばかりなのでお時間があればご覧になって下さいませ。 | ||
さて、山笠の正しい知識はつきましたでしょうか…。 …で、山笠の行事はどこで見られるの?何時がお薦め? そんな疑問への答えは次項「実践編」にて…! |
作 者 紹 介 | D.Na - でぃ・えぬえい 文章、ページ構成をやった人間。最近生まれて四半世紀たったショタコンさん。 |
機戦鎧獣 - きせんがいじゅう トップのイラストを描いていただいた方。特撮好きな好青年(謎)。 そんな機戦鎧獣殿のサイトはこちら→機戦遊星堂 |
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