九州電波通 - Q-shu DEMPA Dori. [dempa.info]・トップ ・時事雑感 ・特集 ・リンク/アンテナ ・当サイトについて
福岡→長崎、路線バスの旅〈資料編〉◆前編 ◆後編 ◆資料編
 福岡から長崎まで、路線バス(除く高速バス)だけで行ってみた旅の記録。
資 料 編 。
 今回の旅に関しての資料というか蛇足的説明など。

FAQ形式でいろいろと。
 …といっても体裁がFAQっぽいだけで、ちっとも「よくある質問」じゃないのは秘密です。

路線バスだけで長崎に行って何かメリットがあるんですか?
 …結論からいいますと、ありません。時間は当然かかりますし、費用だって安く無い(むしろ高い)です。ただ、ひとつ上げるとすれば、駅前のバス通りからだってずっと遠くに行けるんだよなぁ…と感じられるようになったこと。「カントリーロード この道 ずっとゆけばあの街に 続いてる 気がする」…気がする、じゃなくて"確実に"続いてる、というわけです。

甘木までのバスが都市高速経由というのが何となく嫌なんですけど、何とかなりませんか?
 これ、私も気になってました…。都市高速とはいえ高速道路だよなぁ、と。
 で、いろいろ調べてみたら割と簡単なルートを発見!…が、旅行を終えた後でしたのでアトノマツリということなのです。
 そのルートは、一旦宇美方面へ行って、太宰府へ峠越えして二日市に至るルートです。
 具体的には以下のようになります。
(博多駅発の場合)[32]番原田橋行き
(天神発の場合)[32]/[34]番原田橋行きに乗車
終点原田橋バス停(粕屋郡宇美町)で下車
 [4-1]番太宰府市役所前行きに乗車
太宰府バス停(太宰府市)で下車五条バス停(太宰府市)で下車、徒歩で西鉄五条駅バス停
 西鉄二日市東口行きに乗り換え
 
 [1-2]番西鉄二日市行きに乗り換え [1-3]番西鉄二日市東口行きに乗り換え
([1-2]番はJR二日市駅に直接行ける)終点西鉄二日市東口バス停(筑紫野市)で下車、徒歩で西鉄二日市バス停へ(駅改札内を通るのがお薦め※有料)
 [1-1]/[1-2]/[2-1]/[2-2]/[3]番のJR二日市経由のバスにとにかく乗車
JR二日市バス停(筑紫野市)で下車
 [40]/[41]番杷木行きに乗車して、甘木バス停で下車、以降はルート同じ
 太宰府から二日市へのルートがごちゃごちゃしていますが、これは時間帯によってそれぞれの本数が違う為です。単純な本数ならば五条駅→二日市東口が一番多いのですが、何故か8時台は1本も存在しないなど、このあたりは良く考えてルートを決めるべきでしょう。この点だけクリアすればこのルートは楽勝です。
 都市高経由と比較しての時間差ですが…、鹿島で長崎ちゃんぽんを食べなければ(w)十分に取り戻せる時間でしょう。

もっと違うルートを辿って長崎まで行けませんか?
 この質問ですが、「福岡から佐賀」と「佐賀から長崎」で大きく内容が異なります。
 まず「佐賀から長崎」の答え。この間のルートはいろいろあります。例えば佐賀から武雄、嬉野を経由して大村湾沿いに南下するルートや、一旦西海橋を渡ってから西彼杵半島を南下(これも東岸、西岸の2種)するルートなど、ダイヤにさえ気をつければいろいろなルートが考えられるでしょう。
 一方「福岡から佐賀」の場合、本当にルートがありません。本数が少ないどころか、路線が存在しません…正確にいうならば、"現在は"路線がありません。こういった旅に使えるような路線は高速道路経由へとシフトしていくか、でなければ廃止されていったのです。細かなルートの違いを除けば、佐賀へ行ける路線は私が辿ったものだけでしょう。
 折角ですので、その廃止されていった路線を軽く紹介してみたいと思います。

福岡から国道202号線(唐津街道)経由で唐津に至る路線。
 私がこの度を思い立った時、最初に考えたのがこの路線でした。白砂青松の海岸を長駆、東上西下する銀色に赤いラインの昭和バス…。そもそも昭和バスが銀色のステンレス車体になったのも、この路線で長く潮風に晒されることからの防錆対策だったのです。だからこそこの路線は昭和バスのアイデンティティたるものだと思っていたのですが…。筑肥線の電化、そして西九州道の開通で「からつ号」にシフト、ということのようです。
 現在は佐賀県側は浜崎駅前まで、福岡県側は加布里までとなっております。ちょっと前までは深江駅前まで路線があったそうですが、段々と路線が短くなって行くようです…。
 それとこの路線と並行して西肥バスの特急バス福岡−平戸線というものが存在していたそうです。最後まで西九州道経由になることもなく、ひっそりした最後だったとか。

福岡から早良街道、三瀬峠経由で佐賀に至る路線。
 これも昭和バスの路線です。佐賀行きの最短ルートとして重宝されたのも高速道路開通まで、以降は路線分割、そして分断という歴史のようです。
 このルートは現在も佐賀県側は三瀬村役場あたりまで路線がありますが、福岡県側は昭和バスとしてのルートは全て消滅しています。かつては土日限定でどんぐり村へ路線があり、首の皮一枚で繋がっていたのが全て野河内止りに、そして全区間廃止となっています。
 現在このルートをトレースするならば、適当なバスで野芥あたりまで行き、そこから西鉄バス[3]番曲渕行きに乗車して終点まで行き、そこから三瀬車庫前までの間を徒歩で、ということになりましょうか。ざっと計って6、7kmありますので…体力に自身があるかヒッチハイク出来る人以外にはお薦め出来ません…。

今回の旅で通り抜けた自治体の数を教えて下さい。
 さて、これこそ自己満足のFAQになってない項目でございます。
 平成の大合併真っただ中ということで、旅行当時と現在の自治体数を比較してみようとふと思い立ってみました。…というわけで、まず旅行当時の自治体で以下に。
福岡県…福岡市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、朝倉郡夜須町、朝倉郡三輪町、甘木市、浮羽郡田主丸町、久留米市。(以上6市3町0村)
佐賀県…三養基郡北茂安町、三養基郡三根町、神崎郡千代田町、佐賀市、佐賀郡久保田町、小城郡牛津町、杵島郡江北町、杵島郡白石町、杵島郡有明町、鹿島市、藤津郡太良町。(以上2市9町0村)
長崎県…北高来郡小長井町、北高来郡高来町、諫早市、西彼杵郡多良見町、長崎市。(以上2市3町0村)
 というわけで、総計は…10市15町でございます。
 これを2005年6月現在の自治体で表記しますと…、まず福岡県では夜須町と三輪町が合併して朝倉郡筑前町に、田主丸町などが久留米市と合併して6市1町に。佐賀県では北茂安町と三根町等が合併して三養基郡みやき町に、牛津町が他の町と合併して小城市に、有明町等が白石町に吸収合併して3市6町に。長崎県は凄まじく、周りの町が総じて諫早市と合併して2市になります。総計は11市7町、…何だか旅行距離が減ったような不思議な感覚ですね。

今回の旅、そしてそのレポートで参考にしたサイトさんを紹介。
神奈中上矢部停留所
 今回の旅の発端、「県界」バス停を知るきっかけになったサイトです。このサイトがなければこんな旅をすることは無かったでしょう…。
自由活動領域
 甘木から久留米へ至るルートがどうにも遠回りで悩んでいた時、甘木観光バスの田主丸線の情報を検索で発見、そのサイトがこちら。その時は「free-life activity」という名前でしたが、移転に伴ってサイト名もリニューアルされてございます。
Nagalog2
 私がサイトに計画を書いたのとほぼ同じ時期に、同じ計画を書かれたことが発端で知ったサイトです。シンクロニシティってあるもんだなぁ…なんて思った次第。なお、そのへんの経緯は以前のサイト「Nagalog」の方に書かれてございます。
・西福岡交通研究所
 最初、昭和バスで佐賀へ抜けようという計画をしていたのですが、その路線は廃止されているという旨の情報を知ったサイトです。資料編の記事を書く時に参考にさせていただきました。
にしてつグループホームページ
長崎県営バス
 バス会社の公式サイトです。バス時刻の検索等で利用しました。西鉄バスのダイヤ検索は強力、地図上に経路が表示されるので萌えます。

著 者 紹 介D.Na - でぃ・えぬえい
当サイト「九州電波通」の管理人。職業は引きこもり兼アルバイター、要するにダメ人間。
好きなウルトラQは「1/8計画」と「地底特急西へ」。
トップ特集福岡→長崎、路線バスの旅
Copyright (C) 2000-2012 by Q-shu DEMPA Dori.