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時事雑感 - 2003年2月

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2003-02-06(Thu)
テレビ50周年
 JOAK-TVのコールサインから始まって、今年2月1日で日本のテレビ放送は50周年を迎えたそうです。…とはいっても、私はその5分の2くらいの期間のテレビ放送しか知らないわけで。でもその20年の間だけでもNHKの特設サイト等をみているといろいろな思い出がよみがえってきます。「思い出のテーマ曲特集」のコーナーで、「みんなのうた」の楽曲を聴いたらば、すっかり忘れていたと思ったらちゃんと覚えていたんですよ…。「まっくら森の歌」とか凄くいい。♪まっくら クライ クライ〜… ああ、「コンピューターおばあちゃん」のあのアニメ映像をもう一度観てみたい。「地球大紀行」や「銀河宇宙オデッセイ」をもう一度観たい…。
懐かしの「シルクロード」
 でまぁ、ここ最近はNHKアーカイブススペシャルの「懐かしの『シルクロード』」を観ています。本放送が1980年…そうか、このフィルムは私と同じくらいの年月を歩んでいるのか…。ということは私が観たのは本放送から数年後にあったであろう再放送なんでしょうな。
 オープニングの、シンセサイザーによるイントロの音色、沙漠を歩む駱駝の脚。中盤に入る─今にして聴くとチープに感じる─沙漠の風の音。そして、夕日をバックにしてシルエットになった駱駝の列。…忘れていたものが、いや、失ったものが戻ってきたような安堵感。
 そして、本編を観ていると、この番組の取材がいかに凄い「冒険」であったかということがひしひしと感じられます。…でも、今現在同じ場所に行ったとしてもきっと同じ感動はきっと味わえないんでしょうね…だってパック旅行とかでひょいひょい行けちゃう「観光地」になってしまっているのですから。黒水城(カラホト)の現在の観光地化された写真が紹介されたりしたんですけど、憤りに近いものすら感じてしまうんですよね…。あんな風に復元されちゃ、あの映像から感じられた「無常感」なんか味わえたものじゃない。廃虚は廃虚のままだからこそ美しいのでは、と思います…。
 ああ、もはや地球上には本当の意味での「冒険」ができる場所は失われてしまったんだろうか…ほんの20年位前は中国ですら「冒険」できたのに。なんて夢の無い時代になってしまったんだろう!
 …そんなことを感じるのでありました。
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